カラー・オブ・ザ・イヤー 2026:トランスフォーマティブティール
WGSNとColoroが選んだ2026年のカラー・オブ・ザ・イヤー、トランスフォーマティブティールをご紹介します。安定感のあるダークブルーとアクアティックグリーンの流れるようなフュージョンは、変化と方向転換の時代を象徴。
WGSNは、2026年はエコロジーに対する消費者の要求が高まり、方向転換の年になると予測しています。このシフトは、将来への視線が強まる中で、消費者の行動のみならず、生産にも影響を与え、これからの消費者のニーズや願望が色の選択に映し出されていくことになるはずです。
なぜトランスフォーマティブティールが2026年のカラー・オブ・ザ・イヤーに?
毎年、WGSNとColoroは共同でカラー・オブ・ザ・イヤーを予測しています。これはWGSNとColoroにとって新しいことではありません。2023年はデジタルラベンダー、2024年はアプリコットクラッシュ、そして2025年にはフューチャーダスクを発表しました。これらの色調は、ランウェイ、ビューティー、インテリア、そしてパッケージングにインパクトを残しており、これからもそうなることでしょう。そして、その次なる色が、新鮮さ、落ち着き、回復の感覚をもたらすトランスフォーマティブティールなのです。
WGSNは2026年、古い考え方が覆されるだろうと予測しています。社会のあり方、 産業組織のあり方、そして環境との関わり方に対して喫緊の変化を求める人々が増えているからです。
トランスフォーマティブティールは、ブルーとダークグリーンが融合した流動的な色調で、自然の多様性を反映し、地球第一のマインドを感じさせる色。変化と方向転換を象徴し、複雑な気候変動問題に立ち向かっていくレジリエンスを育む可能性を秘めています。
また、ここ数ヶ月の購買関連の検索でも、グリーンとブルーへの関心が高まっていることがわかります。特にティールに対する検索はGoogle Trendsで前年比9%伸びました。
ブランドの収益源としての色
消費者は、過度の刺激が蔓延し、注意力が失われる時代に消耗しきっています。ネガティブなニュースの連鎖による疲労や、パンデミック後の世界に再適応しなければならないことにより、状況はさらに悪化。こうした背景のもと、ブランドは競合他社に差をつける新たな方法を見つけなければなりません。
WGSNの調査によると、回答者の98%が購買決定は色に影響されると答えています。色はブランドとその製品のアイデンティティを示す基本的な役割を担っており、色と感情の関係は、今やブランドにとってビジネス上の考慮事項と言わざるを得なくなりました。